Society of Hospital Medicine (SHM) がホスピタリストが習熟すべき疾患・症候群についてのコア・コンピテンシーを2023年に改訂しています。その詳細は、Journal of Hospital Medicineにその改訂方法とともに掲載されています。
表.SHMによるHospital Medicineのコア・コンピテンシー(2023年改訂ーClinical Conditions)
Clinical Conditions |
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急性冠症候群 ACS |
急性腎障害 AKI |
急性膵炎 Acute Pancreatitis |
アルコール離脱 Alcohol Withdrawal |
喘息 Asthma |
不整脈 Cardiac Arrhythmia |
慢性閉塞性肺疾患 COPD |
市中肺炎 Community‐Acquired Pneumonia |
非代償性肝硬変 Decompensated Cirrhosis |
せん妄 Delirium |
認知症 Dementia |
糖尿病 Diabetes Mellitus |
消化管出血 GI Bleed |
心不全 Heart Failure |
入院患者の高血圧 Hypertension in Hospitalized Patients |
低ナトリウム血症 Hyponatremia |
院内肺炎 Nosocomial Pneumonia |
オピオイドおよびその他の物質使用障害 Opioid and Other Substance Use Disorders |
疼痛管理 Pain Management |
周術期医療 Perioperative Medicine |
敗血症 Sepsis |
皮膚および軟部組織感染 Skin and Soft Tissue Infections |
脳卒中 Stroke |
失神 Syncope |
尿路感染症 UTI |
静脈血栓塞栓症 Venous Thromboembolism |
(※新規に追加された項目は太字斜体)
以下の項目が新しくコアコンピテンシーに追加されました。
- 急性膵炎 Acute Pancreatitis
- 非代償性肝硬変 Decompensated Cirrhosis
- 入院患者の高血圧 Hypertension in Hospitalized Patients
- オピオイドおよびその他の物質使用障害 Opioid and Other Substance Use Disorders
一方で、検討されたけれども今回は入らなかった項目には、皮膚科的緊急症、内分泌学的緊急症、血液学的緊急症、腫瘍学的緊急症、中毒、鎌状赤血球症、褥瘡、があります。
これら全ての領域の最新情報についていくのは大変ですが、アップデートを怠らずにいたいと思います。